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第15(最終)回:発達が与える学習の基礎→弊害@言語切替など

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2015年 1月29日(木)13時02分8秒
  「Nativeよりも学習者の方がその言語について詳しいという現象がとても
 印象深かった。」(寺地君)

「30分を“さんじっぷん”と読むことは高校の時に放送部に所属していた
 から知っていたけれど、周囲が“さんじゅっぷん”と読むので結局普段
 は“さんじゅっぷん”と読むことが多いことに気付いた。」(丸菅さん)

「昔、放送部の友人から『さんじっぷん』と読むということを教わりまし
 た。Nativeであるからと言って母国語力を過信せずに気をつけたい。」
 (藤田さん)

「使っている言葉について説明してくださいと言われても、たいていマネ
 しているだけなので難しいと思いました。」(與那さん)

「自分が話すだけなら慣習的判断の『皆が言っているから』でもいいけれ
 ど教員としては後慣習的判断をしなくては、ということに改めて気づき
 ました。」(市川さん)

■表記・発音・表現など@言語の「正しさ」については、常に慣習(用) vs.
 論理の“せめぎ合い”が存在します。日本語をdomesticな“内輪”言語
 に留めたいならそれを“慣習”重視で用いて複雑怪奇?に育てましょう。
 より整理された明晰で習得しやすい言語に育てたいなら、教師はモチロ
 ン、その全使用者が自己の用法の“論理性”に意を用いるべきでしょう。
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

「バイリンガルには憧れますが、映像にあったようなセミリンガルだと本
 当に大変そうでした。」(遊亀さん)

「セミリンガルになってしまっては元も子もないと感じた。」(谷口さん)

「やはり母国語が重要だ。その上に第2言語の習得がある。自分の日本語
 をもう一度見直してみたい。」(立山君)

「どちらかの国の言葉でしっかりと思考できることは大切だと思いました。」
 (工藤君)

■要するに「接木の成功には良く育った台木と上手な接ぎ方が不可欠」、
 そして接木の目的は「台木だけでは実らない果実を得ること」です。
 外国語は“道具”であり、大事なのは「それで何を得るか」、冬実さん
 も早めに semilingual状態を脱していつの日か「通訳」になれれば良い
 のですが(clipはこのlink↓で再視聴・DLなどできます)‥。
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/clips/semilingual.wmv
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

「将来自分が子どもを育てる時にも、この講義で受けたことをしっかりと
 役立てられたらなと思いました(教員として役立てるだけでなく)。」
 (甲斐さん)

「教育心理学について自分が生徒だったころに当てはめてみたりして、中
 学・高校を卒業後、当たり前ですが、完全に学校に対する見方が変わっ
 ていると実感しました。」(重松さん)

■この講義の中に、将来に向けて役に立ちそうだった、視野や観点を広げ
 たり高めたりできた内容があったようでうれしく思います。;-)
 
 

第14回:発達の○○期→学習の基礎としての□□の重要性など

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2015年 1月23日(金)14時00分38秒
  「学ぶということはいつでもできることだと思っていましたが、ジーニー
 の話を知って脳(の発達に)は適切な時期が細かく、そして厳しく決めら
 れているのだと学びました。」(與那さん)

「臨界期に声を出す練習をしなかったのでジーニーは声が出せなかったの
 ですか。」(上之薗さん)

「ジーニーに知的障害は無かったのか気になりました。」(石濱さん)

■大学生が新言語(例:French)を学べるのは、彼らが他者との信頼関係、
 母語の語彙や文法、抽象的思考能力といった「基礎」を備えているから。
 他方 Genieの場合、“関係”を体験できず、遠くを見ることも声を出す
 こともできないまま過ごした10年以上の期間が、上のような「基礎」を
 形成する機会を奪ってしまった※、と理解するのが“臨界期”説です。
※その結果が厚いメガネ・片言の発話と手話‥ Cf. Use it, or lose it.
 そして、IQ=100(MA/CA)ですから、このclip↓の1分40秒辺りで言及さ
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/wmv/bbc.wmv
 れているように、発見された当時の GenieのIQは10台でした。しかし、
 MA(Mental Age)の定義を考慮するなら、この値は限定的な意味しかもち
 ません。理由は授業で補足するので、各自事前に考えてきましょう。> all
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

「言語の習得には、親や周りの人々の愛情が必要不可欠であることがジー
 ニーを見て分かった。」(田中さん)

「何かを学んでいく上で“関係”が大事な土台となるのが、今までそんな
 風に考えたことが無かったので印象的でした。」(福岡さん)

「『言葉は何のためにあるのか?』『人に伝えるためだ』と、幼い頃から
 父に言われ続けたことを思い出した。言語習得の中で、他との関係を大
 切にしたいと思った。」(吉野君)

「誰かと話すことの楽しさっていうのは重要なのだと思った。」(市川さん)

「学校は何のためにあるのか、という問いの答えとして、一通りやって才
 能を見出すためというのは納得しました。」(山本さん)

■今回は時間切れでした(ので、次回に補足します)が、安心できる重要な
 関係があってこそ、言語(やその他)の学習は進展します。Cf. Maslow説
 言語の機能は第1に伝達、第2に思考であり、これらは“関係”なしに
 は不必要・不可能(例:Dr. Kent、rainy, cloudy‥→n.+y=adj.の帰納)。
 「言葉は使えなくても、好奇心さえあれば限界は無い気がした」という
 ような(加藤には理解不能な)楽観的判断(?)は、Genie の事例のどこを
 根拠としているのでしょうネ?
 clip↓を再視聴しながら再考してみましょう。> S君など
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/wmv/genie.wmv

P.S.昨日(1/22)が提出日だった卒論指導で書き込みが遅れました。m(_ _)m
 

第13回:情動の学習→発達への導入など

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2015年 1月 8日(木)11時59分33秒
  1.面白い授業・成功体験など

「今思い返せば、中1~中2の英語が苦手だったころの授業は、歌やゲー
 ム、映像などのコンテンツはなく、教科書に沿った形式的で先生の一方
 的な授業だったように思う。第一に面白い授業をすることが必要だと思
 った。」(赤塚さん)

「高校2・3年のときの担任の先生が英語の先生だったからか、終礼の時
 などに英語の歌をたまに皆で歌ったりしていた。そういうのはすごく楽
 しかったし、英語を好きになったことにもつながっていると思う。」
 (杉田さん)

「ただ英語を教えるだけでなく、異文化学習を取り入れて、興味を持たせ
 る工夫をすることが重要だと思いました。」(上之薗さん)

「important がなぜ“重要な”という意味になるのかという話を聞くと、
 文法だけでなくて単語も1つ1つじっくり考えていくと楽しいなと感じ
 ました。」(市川さん)

「(略)私自身、英語を面白いと思い始めたのは単語テストで満点をとれる
 ようになって自信がついた頃からだったので、まずは得意になることが
 先なのかなとも思います。」(山本さん)

「自分は英語が好きでも、(英語を)嫌いな人もたくさんいるということを
 改めて理解しなければならないと感じた。」(田中さん)

「(略)私も英語の授業を英語で行うことに反対です。英語に更に苦手意識
 を抱かせないようにすることが大切だと思いました。」(丸菅さん)

■「(略)歌は英語担当の先生の声があまりに大きかったので、クラスの皆
 の歌う気が失せてました。」(河津君)という例もあったようですが、そ
 れでは“本末転倒”。(^^;
 「英語とその文化への興味を生徒に抱かせること」「苦手意識は弱め、
 “得意”意識を伸ばすこと」などが本来の“目的”で、歌・game・clip・
 納得できる説明、成功・達成体験の支援などは“手段”に過ぎません。
 ということで、「教師の五者」を思い返し、例えば芸者や学者を目指す
 なら、野田さんのように「授業のための参考資料を今からでも集めてい」
 くべきでしょう。> all
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.発達への導入(Genieの事例)など

「(略)13年間も閉じ込められていたなんて信じられないし、言葉を話すよ
 うになるまでも大変で、本当にいろいろ考えさせられる movieでした。」
 (秋月君)

「ジーニーのビデオは本当に見ていて辛かったです。」(藤田さん)

■今回の内容はまだ「始まり」に過ぎません。この先の(残念な)展開から
 Genie は我々に「発達の過程と条件」についての様々な理解を与えてく
 れます。次回に提示するclipの続きの予習として宿題の資料をよく読み、
 結局回復や習得ができなかったことは何か、それはなぜかなどについて
 あれこれ考えてきましょう。> all
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

P.S.「発達(と学習)の条件」の理解には、般化(generalization)に関する
  田原さんの以下の記述が良い cueです:
「私も打上花火の音がトラウマで破裂音恐怖症になり、風船が割れる音や
 クラッカーなど似たような音が怖いので"般化"の意味もよく分かった。」
 

第12回:方略の補足→情動の学習など

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年12月26日(金)21時31分16秒
  1.方略の補足関連

「仮定法で過去形を用いる理由の説明の仕方が分かりました。」(山本さん)

「仮定法の説明が分かりやすかった。もっと早くこういう説明を受けたか
 った。」(渡さん)

「文末抑揚について理解がより深くなり『教育方法』の内容とつながった。」
 (趙さん)

「否定疑問文は、はいと答えたいのに答はNoだからいつもどっちだっけ
 となって嫌いだったが、しっかり理解するとスッキリするので、生徒に
 ちゃんと説明することが大切だとすごく分かった。」(杉田さん)

「自分が中高の時も否定疑問は難しくて何度も考えました。教師になった
 時も質問を受けることになると思うので“立場”(←基準)の違いがある
 と説明できるようになりたいです。」(與那さん) 【↑加藤の補足】

「文法にもちゃんと理由があるのだと思いました。教えるにはこういうこ
 とについても知らないといけないと思いました。」(石濱さん)

「文法も決まりだからという理由ではなくて、なぜなのかという説明がで
 きるようになりたいなと思います。」(市川さん)

「類推の説明ができるようになりたい。」(福島君)

■仮定法の要点は「今住んでいる家について『住んでいました』とは言え
 ない」(←昔も今も住んでいるなら完了表現=住んできている、が正)に
 尽きます。そして、説明に“一覧表”↓と“物語”のいずれを使うかは
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/em/pdf/logical_aids.pdf
 生徒の「英語理解への情熱」などに基づいて決めましょう※。
※補足:be動詞にwereを使う理由も“昔の名残”、Germanの「接続法II式」
 のwäre、wärestなど↓の替りに(よく似た)wereが使われているだけです。
http://www.uraken.net/language/nyumon21.html

 文末抑揚や否定疑問を“矛盾”と感じるのは「理解の水準が浅い」から。
 表面的な矛盾を統合的に解消できる「止揚」の魅力と効用を感じてもら
 えたでしょうか?> all

 類推は、“真の説明”ではありませんが「分かりやすい」のが“特長”。
 その本質は“確かな対件=counterpartを与えること”ですから、それを
 有効に行うためには英語(文化)と日本語(文化)の両方について広く深い
 よく体制化=organize された知識+理解を持つことが必要でしょう。
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.情動の学習関連

「緊張には適応的な意味がやはりあるのだなと思った。」(下田平君)

「小学生の頃に先生に何度か注意されることがあり、それが少しトラウマ
 になって、授業中先生にあてられると怖くて頭が真っ白になってしまう
 ことがあった。」(矢野さん)

「人前で話をしないといけない時に緊張してしまうのも不随意だなと思っ
 た。」(福岡さん)

「印象的記憶は一種のトラウマ(マイナスの記憶)からしか作用しないのか
 な?と思いました。」(甲斐さん)

「反復的な学習が大切だと思った。」(田中さん)

「ワクワクするような反射を生徒にあげたいと思いました。」(前田さん)

「小さい頃のトラウマは大人になっても克服できないことが多いと聞きま
 したが、教育上の印象的記憶や条件反射に年齢が関係するのか知りたい
 です。(早期学習・臨界期など)」(谷口さん)

「oper/ant vs. respond/entはものすごく納得した。単語とその中身が一
 致した。」(三原君)

■ヒトを含む生物にとって緊張や反応不能は一定の適応的価値を持ちます
 が、教育場面でのそれは「有害無益」。従って、ショッキングな失敗体
 験などは極力回避させ、ワクワク体験を持続的かつ印象深く与えること
 が目標になります。その方法のいくつかは次回に紹介しますが、各自で
 も考えてきましょう。
 また(谷口さんを含め)幼児・児童期の体験のその後の行動への影響に興
 味のある人はこのclip↓を視て、存在しうる「因果関係」について考え
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/clips/baby_albert-2min.mpg
 てきましょう‥ちなみに、条件反射やトラウマの発生は年齢とは無関係
 です(←この判断の“根拠”についても考えてくるとgood)。> all
 上のclip※は「レスポンデントとオペラントは違うものですよね?」と
 いう柿元さんの疑問にも答えてくれます。
※clip中の古典的=レスポンデント、道具的=オペラントです。
 

第11回:教養講座Ⅱ 方略@TOTEモデルの活用演習など

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年12月16日(火)15時45分44秒
  1.総論

「英語の疑問Q1~Q5について、受験英語教育では見逃されがちな疑問
 だと思いました。」(重松さん)

「今まで『英語の疑問』の例を単にルールとして覚えてきた。そのため、
 なぜそうなるのかを問われたとき、なぜなのかがわからなかった。」
 (山本さん)

「理解していなければ、正答はできても説明することはなかなか難しい。」
 (高野君)

「自分自身がしっかり理解しないで生徒に『これはこうなる』と教えても
 伝わらないと思った。もっと自分で理解しないといけないと思った。」
 (世古君)

「演繹、帰納などについて詳しく知ることができた。これらの言葉は聞い
 たことがあったが、言葉の定義について少し理解できた。」(福島君)

「中・高生の時に『これは規則だから覚えるしかない』と言われて習った
 たくさんの文法事項を、5つの方略を用いて解き明かしていきたいと思
 った。」(寺地君)

■「規則だから」という“指導”で達成できるのは目標@中学の3番目の
 「コミュニケーション能力の基礎」のみで、「言語や文化に対する理解」
 や「的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力」@
 高校などの追求と実現は不可能でしょう。良いguide の基礎技能である
 5方略についてその概略は示しました。後は Use them.> all
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.各論

「3-day campはどうして "3-days camp"ではないのか。説明されてみると
 原理は単純だなーと思いました。」(丸菅さん)

「any はrainyやwindyと同じように yで終わる形容詞。anは1つのという
 意味だから‥、という過程が面白かった。」(秋月君)

「高校の時の先生が公立大卒で、それでも『ifの後は現在形』としか教え
 てもらえなかったので、今回勉強になった。(Q3)」(田原さん)

「背理の説明のタイムマシンの話はわかりやすく、確かにと思いました。」
 (恩田君)

「仮定法が丁寧になる理由を理解できた。」(赤塚さん)

「Q5の説明で、自動詞は受け身にならないということに納得しました。」
 (柿元さん)

■(正しく説明できる限り)「単純な方が“良い”原理」。そして、英語は
 (綴音不一致を除き)ずいぶんと“整理された”言語です。
 「時制の説明をしてみろと言われたらできないので、学び直さなあかん」
 と感じている前田さん、英語の時制は現在と過去の2つのみです。「受
 動態はなぜbe動詞+過去分詞なのか、ずっと疑問」だった小川君、受動
 態は進行形と同様、主語+be動詞+形容詞の文※に過ぎません。
※The window is broken.≒The baby is sleeping.≒The sky is blue.
 演繹には「例外無し」という、帰納には「発見の喜び」という、背理に
 は「“不在”の証明」という特長があります。そして、類推による仮定
 法の理解は「道半ば」、(「止揚」と併せ)次回にgoalまで説明しますの
 で「過去形を使う理由が気になる」筒口さんはもちろん、他の諸君も下
 のlinkで諸方略を再度確認しつつTOTEを試みてきましょう。
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/em/pdf/strategies.pdf
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/em/pdf/p.p.pdf
 

第10回:(わかる)学習の諸理論と該当例@英語など

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年12月14日(日)16時59分11秒
  1.ケーラーの洞察説@"the" 関連

「"the" の発音の違いについては、きまりだからと思って覚えていたので
 母音融合の回避のためだと知って納得しました。」(谷口さん)

「the に3通りの発音がある理由は分かりました。ただ、発音の区別をつ
 けるのは難しいなと感じました(特に、ðiとði:)。」(山本さん)

■「決まり」=規則には何らかの“必然性”があるはずで、それに迫って
 こそ「言語や文化に対する理解を深め」る試みと言えます。
 “大事な事柄の強調”はタブン人類普遍の原理ですが、自己(I)を強調
 する英語 vs.省略する日本語のような「文化的差異」もありますネ。
 「理解の深化」に興味のある人は Cf. ↓
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/organizer.doc

 [i](happyのy)と[i:](eastのea)の違いは単に長さの違いでは?※
※むしろ[?](bitのi)の方が「イとエの中間音」でより要注意。電子辞書
 などで再確認しておきましょう。> all
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.トールマンの潜在学習説@格・法など関連

「(限定の"が"の)矛盾点ですが、当時はあまり疑問に思っていませんでし
 た(覚えることに必死でした‥)が、今よく考えてみると、どうしてかな?
 と思いました(‥無事理解できました)。」(甲斐さん)

「最上級は“越えている”から“極上級”という考え方が分かりやすくて
 面白いと思いました。確かに1つでなくても矛盾は生じない言い方だと
 思いました。」(田中さん)

「super-が“最上”を示さないのに、どうして“最上級”が訂正されぬま
 ま使用されているのですか?」(筒口さん)

「先日、塾で生徒に as good a man as という語順になる理由を説明しま
 した。彼女は(この場合の)asが副詞ということを知りませんでしたが、
 副詞の役割については知っていたので、説明したら納得していました。
 これこそトールマンの『潜在学習説』だと思いました。」(柿元さん)

「生徒の頭の中に認知地図を作るには、自分の頭の中にも認知地図を作ら
 なければならないと感じた。」(山本さん)

「仮定法=subjunctive(叙想の) mood(気分)、つまり話し手の気持ちを表
 す表現であると高校時代に先生が言っていた。」(三原君)

■日本語の助詞の「が」は主語にも目的語にも付き、その機能は「限定」
 です。右の例で考えてみましょう:私は/が/もします。> all

 最適とは考えにくい「最上級」という用語が使われ続けている理由につ
 いては、心理学の教員(加藤)にではなく、英語学や英語教育学の先生:
 福田先生とか林先生とか‥に尋ねるべきでしょう。;-)

 「教師の五者」(芸/学/役/易/医者)にボクが付け加えたいのは"guide"。
 そして、大久保さんが「自分が持っていないものは示せない。本当にそ
 の通りだと思いました。」と書いているように「良いガイドには“魅力
 的な場所とルートの知識と経験”が不可欠」です。例えば、最適とは考
 えにくい「仮定法」に替えて「叙想法」という用語を提案したかつての
 名ガイドは細江逸記博士(1884-1947)。Net検索してみましょう。> all
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

3.ミラーらのTOTEモデル関連

「Fruit flies‥.などの例文は、知識がある人は読めて、ない人は読めな
 い、という例として面白いと思いました。」(與那さん)

「fruit fly=ミバエ(実蠅)は初めて知った。vocabularyと文法(または文
 構造の知識)は必要不可欠なものだと思う。」(寺地君)

「英語にも“辛”のような意味の取り違いがあるのだと感じて、もっと知
 りたいと思いました。」(河津君)

「日本語では、一つの漢字がいくつかの読み方を持っている時もある。そ
 れが難しいと思う。」(趙さん)

■第1回講義↓(Cf. 第二頁中央右側の「演習」)でも指摘したように、外
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/ep/ho/1401.doc
 国語の運用には vocabulary, grammar, background knowledgeの3要因
 が不可欠です(前2者は部品、後者は基準として)。そして、両者をつな
 ぐ“方略”については次回(‥と言っても明日ですが)に解説します。
 「辛い」が「つらい」とも「からい」とも読めるのは hotが"熱い"だけ
 でなく"辛い(からい)"の意味を持つのと同様ですネ。
 殆どの語には“一定の多義性”があります。他方、漢字が日本語では通
 常2つ(訓読みと音読み)、時には4つ(弟:おとうと、だい@兄弟/てい
 @門弟/で@弟子)もの読み方を持つ事情は、蘇州大学からの留学生の皆
 さんには『教育方法』で紹介した通りです※。
※時間があれば、次回授業でも再度紹介します。> all
 

第9回:強化の各論(含 token・KR)と(できる)学習のまとめなど

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年12月 9日(火)14時24分46秒
  1.強化の各論(含 token・KR)関連

「私も ALTの先生の授業でシールがご褒美として貰えた時はmotivationが
 上がったので低学年の生徒向けに良いかなと思いました。」(藤田さん)

「『評価の対象は“人”ではなくて“行動・行為”』というのが印象的だ
 った。将来生徒と接する上でとても大事だと思う。特に学級運営をして
 いく上で役立つと思う。」(赤塚さん)

「匿名で褒める・叱るということは、私にとって新鮮に感じました。とて
 も気遣いのある指導だと思いますが、私としては対象の生徒に直接個別
 に伝える方がより良いと思います。」(野田さん)

「細島さんの例は、高校の時に先生が同じようにしていたなと思い出しま
 した。」(柿元さん)

「もし私が代替行動の教科をされた生徒だったら、『あ、私っていつもう
 るさいんだ』と恥ずかしい気持ちになるかもしれません。そうして静か
 にしようと心掛けます。」(筒口さん)

「グラフダイエットの話がありましたが、家計簿もそれに近いと思いまし
 た。1日に使ったお金を記録していき、それに応じてお金の使い方を考
 えます。節約できれば少しうれしくなります。逆に使いすぎると月末の
 ことを考え、できるだけ節約しようとします。」(立山君)

■子ども向け~大人向けの様々な強化の方法を紹介している目的は、場面
 に応じた「使い分け」が可能な“レパートリーの増強”です。そして、
 「匿名で褒める/叱る」については、個別のそれらだけでは「集団指導
 にならない」点にも留意しましょう。> 野田さん et al.
 生徒はいずれ大人になります。そして、大人に必要な“自律”の達成に
 は「規範の内在化」が不可欠です。
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.(できる)学習のまとめ関連

「やってみせ、言って聞かせてさせてみよ 褒めてやらねば人は動かじ。
 本当にうまくまとまっていると思いました。山本五十六の言葉として知
 っていたのですが、元々は上杉鷹山の言葉だったんですね。」(甲斐さん)

「異文化実習に行った際、I want ~.など普通に使っていたが、何も言わ
 れなかったので、今日とても驚いた。」(田原さん)

■Variationsは様々ありますが、originalは鷹山先生、追加が山本大将。
http://homepage2.nifty.com/artin119/bungaku/syousai.html

 会話の相手は友達ばかりではなく、場面もcasualとは限りません。目上
 の人や改まった場面に適切な表現の存在について無知である限り言語習
 得は(それが母語であれ第二言語であれ)「道半ば」でしょう。> all
※教育心理学的には「角山さんの体験を知るという“経験”が田原さんに
 代理罰として作用し、後者が今後より適切な言語習得に向けた“行動と
 その可能性の持続的な変容”を示すこと」を期待します。;-)
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

P.S.“本質”関連で以下などの記述がありました:

「本質を伝える英語は難しいと思うけど、それはただ覚える英語より何倍
 も楽しいと思う。」(今村さん)

「それ(本質や原理)を学び教えることができれば、生徒はしっかり理解し、
 楽しさと共に学んでくれそうだと思いました。」(内田君)

「本質が理解できていれば(略)忘れないし、覚えやすい。」(吉野君)

「本質以外の方法で自分が理解していても、伝わらなければ意味が無い。」
 (寺地君)

「方程式の本質について教えてくれましたが、すごく遠回りな感じがしま
 した。」(工藤君)

■次回からの「わかる」学習で詳しく解説しますが、本質の洞察(insight:
 見抜くこと)無しには真の理解は不能、本質を踏まえた説明・指導も不能
 です。逆に、本質を理解すれば記憶は不要、「語源と語形成@記憶」と
 同様、正答は“体制(organization)を辿る”ことで導けます。;-)
 「方程式の本質は上皿天秤」という洞察自体は極めて簡明。そして、x
 を求める過程を(何も省略せず)全て示したのは「全員の理解」をめざし
 たからです(Cf. 小ステップ@シェイピング)。
 ということで、各自「宿題」に取り組んできましょう。自分が未把握の
 本質は生徒に示せず、従ってわかる授業(含わかる喜び)も実現不能です。
 

第8回:(できる)学習の中・上級原理と無力感対策その1

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年12月 2日(火)15時46分24秒
  1.上級原理=既有知識の活用関連

「tombの音[tu:m]をタンギングの音の関連づけて“一撃”で習得させると
 いう方法はとても新鮮でした。私も中学生の時に Sheの音は静かにして
 欲しい時に人差し指を口に当てて発するシーの音と同じ、というように
 習いました。」(野田さん)

「外国語の発音を勉強する時、母語の中で似ている発音を探すと役に立つ
 と思う。日本語の五十音図を勉強したときもそうしていた。」(趙さん)

「発音記号を勉強させることもいいと思いました。」(筒口さん)

「既有知識と関連づけた説明による学習は、自分が気づかないと始まらな
 いと思った。知識を得ることは本当に大事だ。」(赤塚さん)

■知識も技能も「使ってナンボ」(=使ってこそ有意義)。効率的な学習@
 生徒の支援のためにも Study, think, and use it.※を心がけましょう。
※一般に2・3番目が不足‥。
 電子辞書なども同様。英語の子・母音は日本語より多様ですが高々60程、
 それらを十分に修得すれば全ての英単語が正しく発音できますネ。;-)
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.シェイピング・キューイングなど関連

「高校の時の英語の先生が、正しい答ではない時に『違う!』とすぐ否定
 せず、どうして違うのか説明したり『これはね‥』と教えてくれたりし
 ました。学習性無力感を感じにくくさせていたのかなと思います。」
 (柿元さん)

「学級には様々な学力レベルの生徒が集まっていることに配慮しないとい
 けないと分かりました。私も、ヒントを与えてくれず、得意な人だけが
 サクサク進んでいく授業に辟易していたことを思い出しました。」
 (重松さん)

「生徒が回答に苦しむ課題を与えてしまった時にこそ、蓄積してきた知識
 を使って適切な cueを与える先生の力が試されるなと思いました。」
 (今村さん)

「高1の物理の授業ではまず定義や計算方法の説明を一斉授業で行い、そ
 の後にテキストの問題を解く時間が与えられました。解き終わって合格
 した人は分からない人に教えて回っていました。生徒同士だと質問しや
 すく仲も良くなってとても効果的だったように思います。」(丸菅さん)

「模擬授業2つを比べてsmall stepの大切さが分かりました。しかし準備
 や内容を考えるのが大変なので毎回できるような方法を知りたいです。」
 (大久保さん)

「学校の一斉授業についていけず、個別指導の塾に来る子も多い。クラス
 全員が分かる授業はとても難しいと感じています。」(遊喜さん)

■丸菅さんが紹介してくれている生徒同士の支援(peer support)は有効&
 有益な工夫であり、田尻先生↓も活用していました(既提示clipの一部)。
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/clips/advisor_helper.wmv
 他方、生徒の支援には限界(←例えば?> all) も当然あるため、授業の
 最終責任者である教師にはやはり「十分な準備」が不可欠です。
 今は「できる学習」を主に取り上げているため基礎的な内容が続いてい
 ますが、大久保さんが期待している「毎回できるような方法」はむしろ
 「わかる学習」の方、具体的には遊喜さんが言及している“一斉授業”
 の改善です。
 阪本先生の授業で“2x-1=3→2x=3+1”↓が一部の生徒に学習性無力感を
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/clips/ikou_oshieai.wmv
 引き起こしていた真因(真の原因)は何でしょう? それを特定して除去
 すれば、以下のようなより複雑な方程式も「必ず全員に“理解を伴って”
 正答させる」ことができます(←断言)。例:5x-4=3x+2、3x+5=7x-11‥
 真因とその除去方法については次の次辺りの講義で解説しますが、それ
 まであれこれ考えてみることは「物事の“概念”を説明すること自体が
 私にとっては難しい」と述べている山本さんに限らず、有効な訓練です。
 そして、この問題解決を一つの代表例として、その英語(情報)版を考え
 準備するのは英語(情報)教諭を目指す皆さん全ての課題ですネ。> all
 

第7回「(できる)学習の初級・中級原理」

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年11月29日(土)16時55分46秒
  1.言語運用の「正しさ」関連

「お早うございますの例がかなり印象に残った。」(下田平君)

「私のバイト先で聞いた理由は、早くからご苦労様ですと相手をねぎらう
 意味だというものでした。(中略)母語である日本語の使い方のルーツを
 探るのも面白いですね。」(藤田さん)

「一"生"懸命ではなく一"所"懸命ということに驚きました。」(上之薗さん)

■藤田さんの『ねぎらい説』は、バイト同志には当てはまるでしょうが、
 例えば主任・店主といった「上の立場」に用いる場合を説明できるでし
 ょうか?
 皆さんが「一生懸命」を使うのは無理もありません。現在の“慣用”は
 「一生」の方なので、例えば話している人が「いっしょけんめい」と言
 っていても画面の字幕では「一生懸命」にされてしまいます。:-(
 でも、考えてみれば矛盾は矛盾、正しい語源も「一所」です。;-)
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.初級・中級原理(試行錯誤と効果の法則 vs.観察学習)関連

「『試行錯誤』と『思考錯誤』、人間がこの両方を使うことができるのは
 非常に素晴らしいことだと思う。」(立山君)

「個人的には、観察学習の方が失敗もせずに行動を習得できるので効果的
 だと思った。」(寺地君)

「試行錯誤を見て『失敗は成功の母』という諺を思い出した。」(趙さん)

「考えてみれば、私が今まで習得してきた事柄はほとんどが観察学習だと
 思った。」(A.山本さん)

「学ぶの語源が『まねる』であることを実感しました。」(S.山本さん)

■人間=Homo sapiens(賢いヒト)の場合、無意識的に“思考”の過程が始
 まってしまいますが、(広辞苑の定義の通り)本来の「試行錯誤」は「見
 通しが立たない場合」の過程※である点に注意してください。> all
※「見通しを立てる」過程は「わかる」学習の所で扱います。

 そして、(解説途中の)「観察学習」は大いに有益・有効ですが、決定的
 な限界があります。それが何か考えてきましょう※。> all
※Hint:I have not failed. I've just found 10,000 ways that won't
    work. ― Thomas A. Edison
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

3.学習性無力感とその予防方法(=宿題)関連

「anagram を用いた学習性無力感についての映像はとても面白かった。生
 徒たちに無力感を感じさせないための方法を考えるのはとても複雑だと
 思うが、必要だと思った。」(赤塚さん)

「(略)生徒たちにこの無力感を抱かせないことが重要だと思うのですが、
 今の時点ではかなり難しいのではないかと思いました(個人差など)。」
 (甲斐さん)

「(略)まずは確実に→レベルを上げていくということをすればもっと勉強
 が楽しくなりそうです。」(重松さん)

「(略)試行錯誤と効果の連続によって学習する(略)環境を作れるように努
 力したいなと思いました。」(柿元さん)

■次回授業で解説する“様々な工夫”※の要素の多くは、甲斐さん~柿元
 さんの記述に既に含まれていますので参考にしましょう。> all
※これらを補完する「本質的な解決方法」は「わかる学習」で紹介します。

P.S.授業アンケート(中間)に「中学と高校の時皆が習ったものは留学生は
  わからないですので説明してもらえるんでしょうか。」という留学生
  の誰かからのリクエスト(?)がありました。中・韓・日の中等教育の
  内容の一致・不一致はボクも知りませんしその全ての説明は時間的に
  も不可能なので、講義中の「質問」の時間に気軽に質問してください。
 ‥日本人学生にも、中・韓の中等教育との比較は興味深い事柄でしょう。
 

第6回の2「学習の必要性と定義」関連

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年11月20日(木)21時51分22秒
  1.「FAP(本能・習性)の欠如→可能性&危険性@ヒト」関連

「人は本能を持たないことで無限の可能性を持つと同時に危険性も持つ。
 (必要な事柄を)自分で習い身につけなければ健全に成長できないかも、
 と思っている。」(戴さん)

「習性が無いことのマイナスは考えたことが無かったので新鮮でした。知
 識を持って、習性によるブレーキに代るものを得る必要がある、という
 考えに納得しました。」(与那さん)

「アウシュヴィッツ収容所の画像を見て、学習って大事だなと思いました。」
 (山本さん)

「学習の定義は広いと思った。特に本能が無いこととのつながりから考え
 た時は。」(今村さん)

「『経験』することで『行動』が変わる、その通りだと思った。正しく学
 ぶことがいかに大切かよく分かった。」(田中さん)

■日本語では、生物としての人を「ヒト」、社会化※された人を「人間」
 と呼びます。社会化の定義@広辞苑は「個人が集団や社会の成員として
 適合的な行動様式を習得する過程」ですから、ヒト+学習=人間、人間
 -学習=ヒト。つまり、学習なしにはヒトは人間になれないのです。;-)
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.「学習の定義→できる学習と分かる学習」関連

「The Europeの Theの発音、中学で丸暗記したことはベースにはなってい
 ますが通用しないことも多いです。」(重松さん)

「the の使い分けは学習した英文などを通して感覚的に覚えていたけれど
 次に続く音が"母音"か"子音・半母音"かで異なるという説明を受けて、
 理論を頭に入れておくことで深い学習になることが分かった。」
 (丸菅さん)

■「学習は専門的に行う必要がありますか? 概要を学ぶだけでも人は間
 違いを起こさなくなりますか?」という筒口さんの「質問」を「個別的
 知識と一般法則との関係」に関する確認と理解できるなら、ボクの答は
 「両者は共に重要だが後者を活用できると“楽”」です。
 “続き”は授業で!
 

第6回の1「適切な接木」※関連

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年11月18日(火)14時34分40秒
  ※会議が続いて時間が無いため、まずここまで紹介しておきます。
 FAPと学習、半母音(→学習の定義)関連などは20日頃に書き込む予定。

「発見の多かった講義でした。英語は品詞に拘らない点、かなりもやもや
 していたのですが、それが“英語の強さ”になるというのは個人的にす
 ごく新しい発見でした。」(甲斐さん)

「英語は品詞のしばりが日本語に比べて少ないので語彙が多様に広がるな、
 と思いました。」(藤田さん)

「Unmanned Aerial Vehicle、英語は品詞にこだわらない=英語の強さ。」
 (上之薗さん)

「品詞について、確かに日本語を話すとき無意識に間違えていた。一方、
 語順においては英語よりもアバウトでも通じると思った。」(吉野君)

「権利、義務、社会などはもともと日本の漢語とは知らなかった。勉強に
 なった。」(趙さん)

■学ぶ&教える言語についてその"強さ"や"長所"※を知っていれば、勉強
 にも指導にもより「前向き」になれることでしょう。:-)
※例えば、以下の綴音"不一致"には長所があるのですが、分かりますか?
 "ch"の音は child, change, chance, etc.では[t∫]、charades, chef,
 champagne‥では[∫]、chorus, character, chemistry‥では[k]。

 「すご"い"嬉しい」という誤りも“母語習得という学習”における一つ
 の結果。その“原理”は次回に解説しますが、どのような過程で“誤り”
 を学習してしまったか、各自考えてきましょう。また「語順が自由」な
 のは日本語のある“特徴”の結果であり、それに対応する工夫は英語に
 も(実は)存在します。これらが何かについても各自考えてきましょう。

 授業でその一部を提示した「日本漢語」関連の資料と映像へのlinkです。
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/spi/2012-2.pdf
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/spi/nihon-kango.wmv
 ついでに加藤徹教授@明治大学のtop page。
http://www.geocities.jp/cato1963/
 

第5回「記憶関連の復習・まとめと教養講座Ⅰ」

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年11月11日(火)12時25分3秒
  ■「質問など」の記入は計33件でした。‥“一部割愛”の予定@次回資料

1.「綴音不一致@英語とphonics」関連

「カナダに異文化実習に行った時、移民だったホストマザーが『英語の音
 と綴りの不一致のため苦労した』と言っていたことを思い出しました。」
 (山本さん)

「"phonics" は小学生の頃から4年程やりました。a~z1つ1つの音を
 歌で練習し(略)初めて見た単語もほとんど読めました。また、ice 等の
 読み方の "magic e"(略)のおかげで中学初めの頃助かっていました。」
 (大久保さん)

「ghoti で[fi∫]と発音できる、という例は英語の特徴をよく捉えている
 なと思った。」(寺地君)

■(講義でも触れたとおり) phonicsは有益ですが、例外も沢山あります。
 一例:road[roud]○→broad[bro:d]× ↓Cf. "magic e"の一例
https://www.youtube.com/watch?v=c3oA4wfUBak
 なお、(G.B.)Shawの音が[∫o:]なのはw=double u(uu)だから。
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.「(訳語ではなく)真の意味」関連

「debateとdiscussionの違いが詳しくみていくことによってすごく分かっ
 たので面白かったです。」(杉田さん)

「debateとdiscussionの違い、リベラル・アーツの本当の意味について理
 解できました。語形成をしっかり理解できれば、単語を覚えることが簡
 単になると思います。」(福島君)

「リベラル・アーツの本質が分かったような気がします。これを理解した
 上での学習はまた変わってくるなと思いました。」(恩田君)

「きちんと本当の英語の意味を知らなきゃいけないな、と少し意識が変わ
 ったと思う。」(世古君)

■英語には英語の、日本語には日本語の「世界の切り取り方」があります。
 「翻訳者は裏切り者」(Translators are traitors.)という警句があり
 ますが、辞書作成者も「同罪」ですネ。;-)
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

3.「訳語の充実」と「第2言語習得」関連

「"full"と聞けばいっぱいという意味を最初に思いつくが、反対の"empty"
 は空っぽという意味で、日本語での反対は充実したという意味に繋がっ
 て面白いと思った。」(秋月君)

「Reading makes a full man.の fullを"完璧"や"強い"と解釈することも
 できますか?」(魯君)

「英語をより深く学ぶためには、英語の体制化だけでなく日本語の体制化
 も必要であることが分かった。日本語の体制化も必要になってくるなら、
 幼少期からの英語教育はあまり良いものではないのではないのかな、と
 思った。」(丸菅さん)

「日本人生徒が英語を学ぶことを『接木』に喩えていたのがとても面白か
 った。接木が順調に育てばよりたくさんの実をつけるだろうし、もしそ
 うでなければ実らないだろう。」(立山君)

■「full⇔empty→空の≒中身のない⇔中身の詰まった≒充実した‥」とい
 った“意味のnetwork”上の自然な展開・納得が得られればOK、さもな
 くばムリ(意味の飛躍)です。
 接木の成功には「しっかり育った台木」が不可欠であり、未発達な台木
 への接木は台木まで損ないかねません。その意味で「幼少期からの英語
 教育」は危険です。ちなみに「いずれの習得言語も年齢レベルに達しな
 い状態」を“セミリンガル”↓と呼びます。
http://www.realiser.org/group/article/index.php?id=55
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

P.S.「『教養=無駄な知識』と聞いたことがありますが、正しい判断のた
  めの教養なんだと思いました。」と谷口さんも書いている通り、『』
  内のような誤解を公言している人は「自分が知識を活用していない」
  と告白しているようなものです。:-(
  講義で提示した資料へのlink↓(提示部分はpp.83-117)
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/data/ccc08-2014.pdf
  次回は、英語の強さと可能性を補足した上で「学習」に進みます。
 

第4回「より効果的な記憶の原理」その2

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年10月28日(火)12時12分42秒
  ■「質問など」の記入は計34件でした。‥“一部割愛”の予定@次回資料

1.「動機づけ」関連

「内発的動機づけには限界があるので、外発的動機づけも必要です。しか
 し、自分から進んで学ぼうとする気持ちは大切にしてあげたいので、そ
 れを活かして支えられるような外発的動機づけを見つけられるようにな
 りたいです。」(市川さん)

■内発・外発の各動機づけは共に重要です。 Cf. There's no panacea.
 前者については“知的刺激”のある授業を行うようボク自身毎回努めて
 います。そして、後者を高める刺激(←強化子:reinforcerと呼びます)
 の具体的活用法は第8回辺りで取り上げるのでお楽しみに。> 市川さん
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.「(語源との)関連づけ」関連

「長崎出身なのにカステラの語源が分かりませんでした。カスティーリャ
 に由来していると聞いて他の語も調べてみたいと思いました。」(秋月君)

「サツマイモのことを丸十というのには驚きました。島津家の家紋のこと
 だと気づいた時、面白いなと思いました。」(柿元さん)

「日本語の語彙力をつけることが、英単語だけでなく様々な知識に応用で
 きることを改めて知ることができた。語彙力をつけることを面倒くさが
 るのを止めようと思った。」(田中さん)

■日本語であれ英語であれ、言語は文化の重要な一部として独自の歴史を
 持っています。本来であれば、文化的・歴史的背景を活かした英語指導
 こそが「人文学部出身の英語教諭の強み」なのでは?> all
 そして「語彙」(概念)は全ての言語的思考の部品です。部品無しには製
 品は作れず、従って元素記号のAg(argentum=silver)をArgentinaに、
 chemistry(化学)を錬金術(alchemy)※に関連づけることもできません。
※alはArabicの定冠詞の1つ:alkali, alcohol, algebra, algorithm, etc.
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

3.「語形成・派生関係の体制化」関連

「1つの単語を体制化して覚えることによって、他の単語にも活用できる
 のですごく有効だと思った。」(丸菅さん)

「初めて見た単語があっても、意味が推測できるようになれたらいいな、
 と思います。」(川添さん)

「単語には複数の意味があるので、覚えるのも、どう訳すか考えるのも難
 しいと今まで思っていましたが、体制化による手がかりですごく解決で
 きると思い、体制化の良さがよく分かった。」(杉田さん)

「語形成は、知れば知るほど面白味が出てくるし、語彙を増やせる効果的
 な方法だと思いました。」(赤塚さん)

■「単なるアルファベットの塊と思っていた単語に、意味がある事に驚い
 た」吉野君、「英単語を覚える時は、いつもがむしゃらにおぼえていた」
 下田平君たちは、今回の内容から最大の利益を得た人たちでしょう。:-)
 一定の英語語彙と知識を備えた高校生・大学生に最もオススメなのがこ
 の「体制化」で、この方法には「内発的動機づけ」が溢れています。(^^;
 ということで、説明途中だった「ご利益」の2.3.について「真の意味」
 とは?「訳語」はどう豊かに?など、あれこれ考えてきましょう。
 併せて(次回に“軽く”取り上げる)「何に喩えると第2言語習得の本質
 が見抜けるか?」についても、各自の答を用意しておきましょう。
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

P.S.「塾の中学生で、単語暗記が極端に苦手な子がいて、音は覚えていて
  もスペルをローマ字で書いてしまいます。」(谷口さん)の真の原因は
  実は「英語に orthographyが無いこと」です。そして、Nativeたちも
  困った挙句に"phonics" に頼っているこの問題(綴音不一致@英語)に
  対する田尻先生の取り組みがこのclip↓※にまとめられています。
※d.魔法のテストで自信がついた(Sept.23,2005)24.mpg
  USBメモリを持ってくればcopyしますので、phonicsや orthographyに
  ついて学習しながら視聴してみましょう。> all
☆依頼の全file、copy済みです。710 に来てくれれば渡します。> 於久君
 

第3回「より効果的な記憶の原理」その1

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年10月21日(火)12時20分43秒
  ■「質問など」の記入は計36件でした(16→24→36と増加中‥完載不能かも)。

1.「game & 外発的動機づけ」関連

「Charadesは、高校生の時に ALTの先生の授業でやったことがありました。」
 (甲斐さん)

「イギリスに異文化実習に行った際、授業でやった"hangman"ゲームは面白
 かった。」(田原さん)

「高校の英語の授業で、単語テストの前にその日の数字に関連した出席番
 号の人のいる列を立たせる。→答が分かったら挙手をし、正解だったら
 座る→最後まで残った人の横列が立たされる。
 周りの人に負担をかけないために、毎回頑張って覚えた。最後まで残っ
 てしまった時、答えられなかった単語は記憶に残りやすい。」(立山君)

■charadesと hangman(絞首刑執行人)の補足情報↓です。
http://www.merriam-webster.com/dictionary/charades
http://www.merriam-webster.com/dictionary/hangman

 Hangman で「首つり完成前の正答を目指して真剣に考える」とか立山君の
 「周りの人に負担をかけないために、毎回頑張って覚え」るとかは外発的
 動機づけ(extrinsic motivation)↓の例です。
http://www.merriam-webster.com/dictionary/extrinsic
 「その状況でしか働かない」のが限界、では長所は何でしょうね?> all
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.「追加情報・例文・イメージ・対‥での記憶」関連

「私は単語を覚える時、イメージで覚えていました。日本語と英語だけを
 覚えるよりも、イメージで覚えた方が長い間覚えることができると思い
 ます。」(市川さん)

「前置詞を図やイメージで教えるのは、非常に効果的であると思う。その
 ように教えると、日本語と英語とのギャップが多少は無くなると思う。」
 (三原君)

「高校の時も思っていましたが、英単語1つに複数の日本語訳があるのは、
 英語を勉強する際に重要な事だと思いました。自分が話す時も人の話を
 聞くときも、その意味をちゃんととらえていないと、会話に支障が出る
 からです。」(海汐さん)

「高校時代に『600選』という本の英文をひたすら覚えさせられましたが、
 "The sun rises in the east and sets in the west."という文章だけは
 今でもよく思い出すので、文で覚えるのは良いと思います。」(田原さん)

「どうしても覚えられない単語は絵にしていました。今思うと絵を考えて
 いる時間が無駄だった気がしますが、ちゃんと覚えているのでこんなの
 も役に立ったかなと思います:g aZeで“ジーをじっと見る”。」
 (石濱さん)

「本当に知りたい単語の反意(義)語、つまり+αの単語までついでに覚え、
 本当に使いたい単語が出てこない時に逆の言葉を否定するという方法は
 納得しました。」(今村さん)

■“状況がイメージができる”なら「大体の様子」は受け取れているハズ。
 他方、微妙なnuance(言葉の綾)を的確&適切に訳し分けるのは「その先
 の技能」でしょう。次回授業で、体験などを紹介してください。> all
 文や句、そして絵は“孤立した単語”よりも有意味ですから、記憶も安
 定するし「使い分け」の guideにもなります※。
※因みにボクはgazeを stargazerで覚えました。;-)
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

3.「ごろあわせ & 内発的動機づけ」関連

「確かに英単語は語呂合わせには不向きだと思います。“覚えやすさ”を
 追求して(意味の通らない)語呂を覚えるのに一生懸命になったら、単語
 を覚えられないと思います。」(筒口さん)

「何度も書いて覚えるといった機械的記憶をする中で、語呂合わせが閃く
 こともありました(例:stable→小さいテーブル→安定した)。自分で考
 えた語呂合わせだと覚えやすいです。」(山本さん)

「本質が分かれば、それをベースに考えられ、無理に覚える必要がなくな
 ると思った。」(吉野君)

「China(秦=Qin/Chin+形容詞化接尾辞のa)やJapan、china vs. japanの由
 来がとても興味深く面白かった。様々な単語の由来を調べてみたいと思
 った。」(赤塚さん)‥一部修正 by 担当教員

■There's no panacea. ですから、様々な方法を知った上で、その場面や
 内容に最適なものを選ぶのが良策です。他方、吉野君が指摘している通
 り「覚えなくてもワカる」のが“理想”的。ということで、次回紹介す
 る最後&最もオススメの方法(←stableにも適用可能)をお楽しみに。
 そして、学習内容それ自体が目標となるのが内容動機づけ(intrinsic
 motivation)↓。
http://www.merriam-webster.com/dictionary/intrinsic
 「状況不問」なのが長所、では限界は何でしょうね?> all
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

P.S.今村さんも書いている通り「中学1年生には、難しい語の言い換えで
  はなく appleとか容易な単語の言い換えでも印象に残る」ことでしょ
  う。そして、魅力的な英英辞典でもある「スヌーピーの‥」は言い換
  え(paraphrasing)の宝庫です。「『スヌーピーの英語大好き』はすご
  く面白そうだなぁと思いました。実際おいくら位したのでしょうか?」
  の甲斐さんに限らず、自分のPC/Macで試してみませんか?※> all
 ※CD/DVDドライヴが無いPCでの使いかたを次回に補足します。
  定価は5800円でしたが現在は販売終了(‥会社自体撤退)。Amazonでは
  中古が1000~2000円位で購入できるようです。
 

第2回「不十分(=要改善)な記憶の指導原理」

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年10月17日(金)13時07分45秒
  ■「質問など」の記入は計24件でした。

1.「機械的反復による連想形成」関連

「私は今まで英単語などを記憶する際は、発音しながら何度も紙に書くと
 いう方法を用いてきました。これは機械的記憶であり、面白くもないし
 時間もかかりますが、膨大な量の英単語を覚えるには楽しむ余裕はあり
 ませんでした。何か方法があるのなら知りたいです※。」(山本さん)
※しりとり以外で

「ゲーム等、つまり自らが参加し、体と頭を使って印象強く単語なり文章
 なりを使うことで覚えている期間が長いのと、単語テスト等で繰り返し
 覚えるのとではどちらが効果的なのでしょうか。」(海汐さん)

「中学1年生の時の英語の先生が、授業にゲームを取り入れる先生でした。
 その時はただ楽しい授業としか感じていなかったけれど、今になって思
 えば先生は英語導入の時期に私たちに多くの工夫を凝らしていたんだと
 思った。」(今村さん)

「連想ゲームはとてもいい方法だと思った。答える人だけでなく、周りの
 人も楽しめるようなゲームでいいと思った。」(秋月君)

「私の高校では『ユメタン』という単語帳のテストがありました。100語の
 単語はなかなか覚えられず、よくその単語から連想されるものの絵を描
 いたり思い浮かべたりして覚えていました。そして何回か同じテストが
 繰り返されたので、それもあって単語が覚えられたのかな、と思いまし
 た。」(丸菅さん)

「私はモチべーションを勉強しているのですが、連想づけはいいやり方だ
 と思いました。授業に取り入れていけたら、生徒たちの興味を引けると
 思いました。」(筒口さん)

■「(忘れにくい)工夫や手がかりを与えることはそう簡単ではないと感じ
 ました。」(河津君)というコメント(?)もありましたが、実は色々あり
 ます。そして、それらは海汐さんが比較している「ゲーム等」よりも取
 り組み易く(例:一人でもできる)、また「単語テスト等」よりも応用範
 囲の広い※諸方法です。
※例:英語の動詞を「単語」として覚えることの限界は何でしょう?
   ‥答(の1つ)は次回の授業で!
 丸菅さんが書いている「絵を描いたり思い浮かべたり」は、2番目の原
 理の「印象の深い記憶」の一部です。しかし、3番目の原理の「手がか
 りのある記憶」に言及した人は今回はいませんでした※。
※「使ってきた/いる人」は実際にはいることでしょうが‥。

 ということで、次回の講義をお楽しみに。「内発的動機づけ」の一部で
 ある「知的好奇心」を最も刺激し、かつ満たすのが3番目の原理です。
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.その他

「何故『a white elephant=役に立たないもの』といったような解釈にな
 るのか。語源が知りたいです。」(田原さん)

「教師の五者の中で1つでも自分に合うものを見つけていきたいと思いま
 した。」(上之薗さん)

■“語源”は3番目の原理の一部です。そして「シャム(Siam)の王様の政
 略(political tactics)」が a white elephantの語源なのですが、詳し
 くは自分で調べましょう‥「学者」への道の第一歩になるカモね。
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

P.S. Do as you would be done by.について「聖書の言葉」とまで解説し
  て訳を示し忘れた気がします。定訳は「役を己の欲するところを人に
  施せ。」ですが、なぜそうなるか※は各自で考えてみましょう。;-)
 ※つまり「仮定法が丁寧になったり願望を表現したりする理由」です。
 

第1回「教諭の要件と本授業の内容との関連」への「質問など」

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年10月 6日(月)21時35分22秒
  ■「質問など」の記入は計16件でした。なお、前回の積み残し※は次回の
 冒頭に補足します。
※“発達”の例示用clip提示、期末試験の説明、など。

1.教える人(teacher)の3要件関連:

「今日は、教育心理学Ⅰがどんな授業か、そして中高の英語の先生と塾や
 英会話学校の先生の教え方が異なる理由が分かった。田尻先生の授業は
 感動しました。」(今村さん)

「教師として英語を教えるには、当然英語の知識を身につけていなければ
 いけないし、その自分の知識を子どもに教えることができる技術を持っ
 ていなければならない。その上、生徒のモチベーションを上げる技術、
 生徒たちへの精神面への配慮も欠けてはならないので、英語のスキルや
 コミュニケーション能力、心理の知識などを身につけようと日々心がけ
 なければならないと思った。」(丸菅さん)

「自分たちが中学生や高校生の時の学習指導要領の内容と比べて、今の学
 習指導要領は少し変わっていて、自分が実習に行く際にはそれに基づい
 た授業をすべきだと思った。」(秋田さん)

■今回の授業でも指摘した通り、現行の学習指導要領では、英語を「読む
 こと」と「書くこと」、そして「実践的」(practical) に終わらないコ
 ミュニケーション能力の基礎の養成が、皆さんの受けてきた中・高の英
 語教育が準拠した旧学習指導要領以上に求められています。
 そして「言語・文化理解の深化」と「積極的態度の養成」が第1・第2
 の目標である点は新旧不問。
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

2.「できる」と「わかる」の重要性関連:

「授業を英語でするのがこれから増えるが、英語を苦手になる生徒が増え
 るのではないか。」(福嶋君)

「今まで私を教えてくださった先生方は、どちらかというと机に縛り付け
 て覚えさせるという教え方でした。実際、逆の立場になると、3年間と
 いう短期間では覚えさせるのが早いとも思います。(そうせざるを得な
 いとも思います)。」(吉野君)

「中学生が抱く、素朴であるけれど真(本質)に迫るような質問にしっかり
 答えられるように、知識を身につけていきたいです。」(重松さん)

■寺地君が「教諭に必要なものは、他にも『生徒にその教科の楽しさを知
 ってもらう』使命があると思いました。」と述べている通り、「できる
 こと」(技能の向上や達成)と「わかること」(理解の深化や達成)は生徒
 を含む学習者全般にとって“重要な快=楽しさ”です。
 その観点からは、例えば吉野君の現時点での判断にはその妥当性・適切
 性に疑問がありますネ‥。そして、「できる」と「わかる」を追求し実
 現するための理論と方法については(次回~の)記憶、(本論である)学習
 の講義においてじっくり紹介・解説などするので、お楽しみに!> all
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

P.S.「田尻先生の実践の映像(中略)私にとって刺激的でした。」(赤塚さん)
  「生徒への信頼がすごいなと私は感じました。」(上之薗さん)など、
  田尻先生の実践には多くの学ぶべき内容が含まれています。授業でも
  ある程度は取り上げていきますが、より積極的・自発的に学びたい諸
  君用に、次回の授業で以下の内容のDVDを貸し出します(計183分)。
  【田尻先生関連の映像資料】
  番組名               放送日        長さ
  1.「五分刻み」で英語が好きになる  [Apr. 17,2003]    26分
  2.心が動いた!英語ができた!    [May 20,2004尻切れ] 24分
  3.こうすれば英語は楽しくなる    [Nov.  3,2004]    59分
  4.魔法のテストで自信がついた    [Sept. 23,2005]   24分
  5.英語は実技だ!          [Dec. 30,2005]    50分

  なお(言語理解の深化の一例でもある)「受動態のよく分かる教え方」
  については、挙手してくれた学生以外の諸君もよく考えて来ましょう。
 

Feb. 3(Mon.)5限の試験の得点分布など

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年 2月 6日(木)16時48分12秒
編集済
  1.「得点分布」などは以下の通りでした([ ]内は人数)。

90-100:****        [ 4] S
80-89 :*********** [11] A
70-79 :**********  [10] B
00-69 :*********** [11] Cなど
※有効=36 平均値=74.2

2.平均点は74点で、「Bが標準」という新カリ(開始はH26~)の評価基準
 に良く合致しています。

3.自分の得点が知りたい人は 710に来てくれれば(解説付きで)お知らせし
 ます。> all
 

第15回:社会性の発達@青年期→認知発達の要点など

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年 1月31日(金)14時49分30秒
  「7歳の少女が28歳になった時の映像を見て、成長に伴う考え方の変化が
 すごく分かった。」(大村さん)

「親や周りの友達の大切さに気づいていく過程で、色々な経験を経ていた。
 周りの環境の重要性が分かった。」(川崎さん)

「幼児期や児童期、そして青年期の経験を通してアイデンティティを確立
 することで『なりたい自分』に近づくことができるのだと思った。」
 (小泉さん)

「大人になっても様々な課題があるのは理解できた。」(金丸さん)

「貴子さんの話も優美さんの話も、個人的にはとても共感できるものでし
 た。紆余曲折、悩み迷いながら進んでゆくのはいつまでも終わりません
 ね。(笑)」(﨑山君)

■小・中・高‥は家庭から実社会に至る“階段”であり、家庭では体験し
 にくい「同輩との競争と協力」のためのよりよい環境(例:各教科・道徳
 ・学活・部活動‥)を与えて発達を促すのはその(目立たない)重要機能。
 (授業では割愛した)「目標とする仕事に(一応)就けた優美さん」が現在
 体験している“次の課題”も視ておきましょう↓※。> all
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/clips/yumi_28-6min.wmv
※4分53秒以降の約1分
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

「皆が使っているため、間違っていても普通に使ってしまう言葉があった
 らこわいと思った。」(増田さん)

「論理的に考えて言葉を使っていくことも大事なのだなと思った。」
 (利光さん)

■多数者の使用、つまり慣習(convention)は「正しさ」の基準の1つです
 が安定性と普遍性に欠けます。なぜなら「慣習」は長い目で見れば“流
 行”に過ぎず、「所変われば品変わ」※ってしまう“相対的”存在だか
 らです(vs. 論理は絶対‥例:「矛盾」はいつでもどこでも「矛盾」)。
※Different places have different customs.

 教員を目指すなら、言葉・表現・文法‥の由来と論理性・必要性・整合
 性‥を一般の学生以上に意識し、それらに留意しつつ使用しましょう。
---------/---------/---------/---------/---------/---------/---------/

P.S.試験前にQ&Aの時間を取るので(必要なら)Qを準備してきましょう。
 

第14回:発達の原理(臨界期と愛着)→社会性の発達の要点など

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年 1月21日(火)21時32分13秒
  「愛着があったかなかったかがその人の性格にもかかわってくるのかなと
 思った。」(松本君)

「子どもたちを教育するのに“ほめる”ということは大切なんだなと思っ
 た。よく考えたら学校の先生はよく生徒をほめていたと思う。」
 (福永さん)

「2番目の愛着対象である『仲間』によって、たとえ親からの愛情が不足
 していても人として成長していくことができるのだと思った。」
 (小泉さん)

「学習も創造性も論理も、基礎は愛情なんだなと今日の授業を聞いて思い
 ました。そして、主体性にとって大切なのは根本的な依存かも、とも思
 いました。」(﨑山君)

■愛着=信頼関係=安心基地の確保であり、重要な大人(保護者など)との
 間に愛着関係を形成できない子どもには①不安が強い→試行・探索がで
 きない、②正の強化を受けにくい→消極的になりがち、③否定的な評価
 を受けがち→自尊心が低い‥といった様々な負の影響が危惧されます。
 そのような生徒には、“ほめる”こと(=正の強化)や傾聴・受容が信頼
 関係形成の第一歩として重要ですネ(他方、一般の生徒にはKRも重要)。

 「安全と安心が確保されて初めて、達成(例:学業)・認知(例:好奇心や
 理解)・自己実現などが重要な目標になりうる」というマズローの「欲求
 の階層説」↓(@人格心理学)には一定の説得力があります。
http://semi.miyazaki-mu.ac.jp/skato/yougo/#yokk
 他方、特定対象への愛着は主体性・自主性の制約にもなりえます。従っ
 て「安心基地」は複数確保※しておくべきでしょう。
※両親、家族、重要な同輩・友人・異性、職業集団、自身の価値観‥。
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「ギャング集団はただの悪ガキの集団だと思っていたが、彼らは彼らなり
 の方法で社会性を築こうとしていることを忘れてはいけないと思った。」
 (森田さん)

「僕が守るという台詞がかっこよかった。親だけでなく友達も発達に関係
 するのに驚いた。」(川崎さん)

「子どもは常に周りの環境に影響されていることが分かった。」(田村さん)

■近年のmedia(スマホ、ケータイ、ゲーム機‥)の発達と SNSなどの普及に
 より、子どもの対人関係にも様々な変化(例:外遊びの減少、本音の付き
 合いの減少、関係や思考の断片化‥)が起こっていることが予想・危惧さ
 れますが、それらの「発達への影響」についてはいまだ研究途上です。
 他方、環境に影響されるのは子ども、学生、大人を問いません。例えば
 ば皆さんが講義室のどの辺りに誰と座り、どのような態度で何をしなが
 ら授業を受けるのかは重要な「学習環境」であり、それは皆さんの学業
 に大きく影響しますネ。;-)
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P.S.「アイデンティティの追求にはたくさんの要因がかかわっていること
が分かった。」(坂田さん)という、まだ授業で紹介していない内容への感
想(?)もありました。同輩と比較して pianistを諦めた優美さんや(第1回
にclipを視た)友達に支えられた貴子さんはその後どのような identityを
どのように追求・実現しているのでしょう。次回=最終回をお楽しみに※。
※「自分の中に根のある目標を大事にした努力」がbestなのです。
それから【宿題】もお忘れなく。> all
 

第13回:(情動の学習のまとめ)→発達の原理などの「質問など」

 投稿者:加藤 厚  投稿日:2014年 1月17日(金)12時34分4秒
  「ヤーキーズ・ドッドソンの法則はぼくもあがり症なので覚えておこうと
 思います。あと Dr.Kentの名前を読んだ時の Genieの笑顔が最高でした。
 でも最後がつらかったです‥。」(﨑山君)

「言語を習得するのは早めじゃなければダメなのが分かった。」(浦川君)

「ジーニーの映像を見て、人間が発達するために親が果たす役割は大きい
 と思った。」(福山さん)

「言語においても関係性というのが大事なんだなと思った。」(利光さん)

「言語を習得するには、そのための環境がしっかり整っていることが大事
 なのだと思った。」(高岡さん)

「Genie のビデオを観て、幼少期の経験がいかに後の人生に影響するかが
 わかり、親の愛情の大切さを知った。教育の重要性について考えさせら
 れた。」(広瀬さん)

■On "Yerkes-Dodson's law":
 ある「課題」を(完全に習熟した)“自分にとって全く容易なもの”にで
 きたなら、焦ろうがあがろうが高い水準の遂行が可能なハズです。同時
 に、そこまで習熟すれば焦りもあがりも起こらなくなることでしょう。;-)

■On Genie:(以下は、全て次回授業の内容に続きます。)
①「早め」は、より正確には「重要・最適な時期がある」ということです。
 必ずしも「早ければいい」ということではありません。
②子どもにとって、親あるいはその代理者、つまり「信頼できる他者」と
 の関係の存在は決定的に重要です。
③信頼関係を中心とする「関係の体験」無しには、他者や外界への興味関
 心は生じません。そのような場合、言語習得は「殆ど無意味」です。
‥ということで、①の「時期」とは、②の「関係」とは、そしてその関係
 が与える3つの学習促進効果(全て既習事項に関連あり)とは、などにつ
 いて次回授業で紹介・解説を続けます。
 他方、人間はいつまでも幼児ではありません。やがて児童(小学生)にな
 り、生徒(中高生)になり、そして大人(学生・社会人)になっていきます。
 各段階には(以前の段階の達成を基礎とする)次の課題が存在し、それら
 のより十分な達成を支援するのが学校(や社会)における教育なのです。
 

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